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趣味の       
RCヘリコプタークラブ

ホバリングの基礎 (後ろ)Basis of hovering (back)

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ホバリングの基礎 (後ろ)
 
1. アイレベルで静止できるようする
 
2. 真っ直ぐ上下に 離着陸させる
 
3. 5mの 前後移動 をやってみる
 
4. 10mの 横移動 をやってみる



1.アイレベルで静止できるようする
 
 
次に目標とすることは、ホバリングする際に 出来るだけ 空中の一点 に止まれるよう
 
ヘリの挙動を見ながら、当て舵を 素早く 細かく 打ち続けることでしょう。
 
慣れてくると、ヘリが挙動する前に 当て舵を打てるようになることと思われます。
 
しかも 頑張って アイレベルでのホバリング が出来るようヘリの高度を上げてみましょう。
 
アイレベルとは 自分の目の高さあたりに ヘリのスキッドがくる高度のことです。
 
万が一 メインローターが 空中分解で飛んで来たりした場合でも、頭の上を飛んで行く
 
でしょうから、大怪我には至らないのではないでしょうか?(運 ・不運もありますが・・・)
 
 
始めのうちは、ちょっと風が吹くだけでも 恐怖で練習出来ない状態ですが、
 
風のある日に 練習をチャレンジしていると、風の無い日には 自分でも ビックリするぐらい
 
空中で 自分なりに ピタリ と止まれるようになった感激を 今でも覚えています。
 
(風の強さ と 操縦レベルは 十分検討したほうが良いということは 言うまでもありません)
 
F3C等のホバリング演技は アイレベル(現在は2m)が基本です。 アイレベルホバリング頑張りましょう!
 
このレベルあたりで、安定してホバリングできるようであれば、上級者に相談して アメンボを取って
 
通常のスキッドへ交換する ステップアップをしても良いか相談してみましょう。
 
転倒防止という 非常に恩恵のある アメンボですが、いかんせん その重量が重たい為、
 
ヘリは常に 振り子 のような動きになってしまいます。 そのいわば 重りを取る事により ヘリの反応性は
 
 格段に良くなり、更に 高度1mあたりであれば 地面からの風の影響も無くなり、アメンボを付けていた
 
 時と比べると 非常に反応性の高い ヘリに変身できると思います。 小舵の反応性が高くなります。
 
 
 
 







2.真っ直ぐ上下に 離着陸させる
 
 
アイレベルホバリングが出来るようになった次は、出来るだけ 真っ直ぐに離陸し、また
 
出来るだけ 真っ直ぐに着陸出来るよう 素早く 細かく 舵を打てるようにしましょう。
 
日本国内のR/Cヘリのメインローターは右回転のものがほとんどだと思いますが、
 
 右回転ローターでは ヘリのホバリングは 少し右に傾いた状態が安定したものとなります。
 
 その為 実際には エルロンスティックを 少し右に入れた状態 で 離陸準備をしないと、
 
 ヘリは後ろ側から見て 左側へ 左側へ 流れていくようになってしまいます。
 
 
 前述の通り ヘリが地面に完全に接地している状態からエルロンスティックを
 
 予め右側へ 入れ
 
 ヘリを右に傾かせた状態を作りながら、エンコンスティックを ゆっくり、ゆっくりと 上げていくと
 
 スキッドの左側だけが浮いて、右側のスキッドだけが地面に着いている状態になります。
 
 この片足接地状態のまま、メインローターを十分に回し、ローター回転の安定化を図ります。
 
 その状態のまま、エルロンスティック と エレベータースティック の操作をしながら、
 
 ゆっくりと エンコンスティックを 上げていくと ヘリの姿勢はそのままで ゆっくりと離陸できる
 
 ようになっていくことと思われます。(何事も初めは難しいですけどね)
 
 この練習を繰り返し頑張ると、かなり真っ直ぐに離陸出来るようになることと思われます。
 
 
 問題は 着陸です。
 
 離陸と反対の事を やれば良いのでしょうが、ヘリをゆっくりと降下させ、地面まであと30cm
 
 というところあたりで 急にヘリは 前後左右にズレていくように どこかへ流れていきます。
 
 それまでは真っ直ぐに降下出来ていたのに、地面近くになると 途端に真っ直ぐに降下せずに
 
 まるで磁石の反発力が働くかのごとく 斜め下方向へ逃げていってしまいます。
 
 メインローターが回転して 下側へ送られた風が地面に当たり、ヘリに撥ね返ってくることに
 
 よって、ヘリが風に流されようとするからです。 大変です!
 
 この時に必要となってくるのが、エルロンスティック と エレベータースティック 両方の
 
 素早く 連続的な 小さな舵 だと思います。 ヘリが地面に近づき、ヘリに挙動が現れる前から、
 
 素早く、素早く 小舵を打つ事によって、かなり 真っ直ぐに 着陸出来るようになるのでは
 
 ないでしょうか? あとは 練習で回数を重ねる事だと思われます。
 
 出来る事なら、地面に着陸する瞬間は ドスン! と着陸させるのではなく、可能な限り
 
 ゆっくりと 着陸出来るよう 最後まで 休まず、諦めず、 スティック操作を頑張りましょう!
 
 
 
 




3.5mの 前後移動 をやってみる
 
 
アイレベルホバリングが出来るようになり、真っ直ぐに離着陸が出来るようになった次は、
 
 アイレベルホバリングから ゆっくりと、ゆっくりとした 5mの前後移動をやってみましょう!
 
 この練習では ヘリを後ろから見た状態の 後ろからのホバリング練習です。
 
 
 まずは ホバリング状態から ゆっくりと 5m前進することから始めます。
 
 エレベータースティックを ダウン側(プロポ上側)へほんの少し大きく舵を入れますと、
 
 ヘリは ガクン という挙動と共に 前進を開始します。 前進するといっても、ヘリの動きとしては
 
 出来るだけ、エレベーター方向の ガクン、ガクン とした動きが出ないよう、小さな小舵操作
 
 をすることによって、可能な限り 滑るように、流れるように 移動させたいものです。
 
 滑らかな前進移動をさせるためには、エレベータースティック を ダウン側へ 小舵を入れた
 
 その瞬間に、 すかさず エレベータースティック を アップ側(プロポ下側)へダウン側へ入れた
 
 舵の 半分ぐらいの量の 小舵を入れてみましょう! 前進はこの操作の繰り返しです。
 
 つまり、ゆっくりと前進させる時は、ちょっと 強くダウン、すかさず ちょっと アップ。
 
 またまた、ちょっと 強くダウン、すかさず ちょっと アップ、という小舵の繰り返し操作になります。
 
 前進するからといって、一度の大きな ダウン操作をすることは避けるようにしましょう。
 
 そして、最初のホバリング位置から ゆっくりと5m前進が出来れば、その5m先の空中で
 
 アイレベルホバリングを 5〜10秒程 行い、 また ゆっくりと ゆっくりと 5m後進させ
 
 最初のホバリング位置にヘリを戻し、 再度 5〜10秒程 アイレベルホバリングを行った後
 
 真っ直ぐに ゆっくりと 着陸させれるように 練習を頑張ってみましょう!
 
 
 5mの前後移動も 出来るだけ 真っ直ぐに移動させることが望ましいので、エルロンスティックの
 
 操作も休めることはできません。 前後移動をする際には エレベータースティック操作は とても
 
 忙しいのですが、同時に エルロンスティックも 忙しく操作して 傾きの安定化を図って下さい。
 
 この時の 5m前後移動については、全て ホバリングの延長と考え、ヘリは常にホバリングを
 
 している時と同じ状態で維持出来るよう、本当にゆっくりとした動きが良いかと思われます。
 
 




4.10mの 横移動 をやってみる
 
 
 アイレベルホバリングも出来るようになり、ゆっくりとした 5m前後移動も出来るようになった次は
 
 5m前進した状態からの 左へ5m、右へも5mの 横移動をやってみましょう!
 
この練習でも ヘリを後ろから見た状態の 後ろからのホバリングによる横移動練習です。
 
 
 この練習は ホバリングT と呼ばれるもので、 5m前進して空中静止した地点を中心にして、
 
 先に左に行くのであれば、左へ5m横移動。 その地点で 5秒程 ホバリングを行い、次は
 
 右側へ 10m横移動。 その地点で 5秒程 ホバリングを行い、 次は最初の5m前進時にホバリング
 
 した地点へ戻る為、 左側へ 5m横移動。 その地点で 5秒程 ホバリングした後、ゆっくりと
 
 5m後進して、また 5秒程 ホバリングした後、真っ直ぐに着陸させるというものです。
 
 先に右側へ移動させる際には 上記を逆に解釈して下さい。 どちら側へ先に移動しても
 
 構いません。 全ての移動時は ホバリングの延長と考え ゆっくりと安定した動きを維持して下さい。
 
 滑らかな横移動をさせる際のスティック操作は 5m前後移動の応用と考えて下さい。
 
つまり 左へ移動させる際には エルロンスティック を ちょっと強めに左、すかさず ちょっと右。
 
 またまた、ちょっと 強く左、すかさず ちょっと 右、という小舵の繰り返し操作になります。
 
 そして難しい問題として、横移動中の 縦方向へのヘリの位置ズレが発生してしまいます。
 
 自分としては 真っ直ぐ 真横に移動させているつもりが、実は ヘリは 横へ移動しながら
 
 前の方へ、あるいは後ろへ下がって来たりして なかなか 真横への移動をしてくれません。
 
 これを防ぐ為には、横移動時の 忙しい エルロンスティック操作中に 同時に
 
 エレベータースティック操作を 忙しく行う必要が出てきます。
 
 ヘリの縦方向への意図しないズレへの修正舵を行うにあたっては、そのズレに早く気づくことが
 
 大切になります。 少しでも早く縦方向のズレに気づけば その修正舵も早く打つ事ができヘリの
 
 進行方向は より真横に向かうように見えます。 前後のズレは 自分では非常に見えにくいものです。
 
 
 大事な事は、この時の修正舵も 前述と同様に 一度の大きな舵でやろうとせずに、小さな舵を
 
 連続的に操作して ヘリの姿勢は安定したホバリングの延長にすることでしょう。
 
 横方向に5m移動した地点でホバリングさせると、ヘリが見える姿勢は、斜め後ろから見たような
 
 感じになります。 今までは ヘリの後ろからしか見てなかった為、斜め後ろから見た操作というのは
 
 初めは 恐怖があると思われます。 その恐怖心が強いようであれば、初めのうちは 例えば 3mの
 
 横移動ぐらいから開始し、次第に横移動距離を延ばしていくというのも 一つの手かと思われます。
 
 
 次のステップでは ホバリング時に ヘリを真横から見た ちょっと難しい 横ホバリング がありますので、
 
 その準備の為にも、斜め後ろから見たホバリングも慣れが必要です。 また その慣れは可能な限り
 
 左右均等に慣れる ことが必要です。

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